姿勢の問題
お子さんが勉強やゲーム、スマホでYouTubeの視聴などをしている時、いつも背中と腰が丸まってずっと下を向いているのが気になりませんか?肩の筋肉がコリ過ぎて気になるせいでいつも首を振っていたりするかもしれません。
突き出た頭が頭痛や肩こりの原因になる猫背
幼稚園児や小学生でも肩こりは起こります。いつも下を向いていると頚椎の自然な湾曲が無くなり、ストレートネックになってしまうかもしれません。
せっかく赤ちゃんの頃に首が座って自然な弯曲が出来たのに、ストレートネックになってしまうともったいない!そのまま身体が成長し、大人になっても猫背なストレートネックのままだと慢性的な首の痛み・肩こり・頭痛に悩まされるでしょう。お子さんの首の姿勢が気になったら、首と肩の境目あたりの筋肉を触ってみてください。大人の肩こりのようにこりかたまっていたら、早めの対処をおすすめします。
背骨や骨盤のゆがみ由来の可能性がある問題
背骨と骨盤は身体を支える大黒柱とよく例えられ、ゆがみがあると色々な症状をひきおこします。
自律神経の問題
最近よく相談されるようになったのが、中学生~高校生の自律神経失調症です。具体的な症状で言うと、以下のようなものが挙げられます:
- 夜、なかなか眠れない
- 朝、なかなか起きられない
- パニック感や不安感、動悸、息苦しさ、過呼吸
- 元気が出ない、うつ、低血圧、身体を動かす気力が出ない
- 起立時のめまい、吐き気、立ちくらみ
身体のバランスを整えている自律神経は2種類あり、目が覚めて身体を活動させている時にスイッチがオンになっているのが「交感神経」といい、主に胸椎に沿って走っています。それに対して、夜リラックスして布団に入る時や、温かい湯船につかっている時に優位になるのが「副交感神経」といいます。この2種類の神経は頚椎や胸椎のゆがみの影響を受けやすく、姿勢が悪くて猫背や背中が丸まっている方は背骨のゆがみに由来する自律神経失調症に苦しめられることが多いですね。
脊柱側弯症の問題
中学生くらいになると、身体測定で側弯症のスクリーニングにひっかかる子が出てきます。発生頻度は100人に1人程度ですが、ごく軽いものを含めると実際はもっと多いでしょう。女子に多いのも特徴です。
ハッキリした原因が分からないケースが多く、まだ身長の伸びが見込める子の経過観察で弯曲の角度が大きくなり続けている場合、コルセットの装着が指示されたり手術の対象になったりします。
この側湾の角度を定期的にチェックしてみて特に変化が見られない場合、実は骨盤のゆがみにその原因があるケースがよく見られます。骨盤のねじれは脚の「見た目上の」長さに影響を与え、起立時は脚が短く見えている方に骨盤が傾きます。土台である骨盤が傾いていると反対方向に背骨が弯曲するため、それが側弯症として診断される事があるのです。側弯症の子ども達の骨盤のゆがみを病院でチェックすることはまずありませんので、お子さんの骨盤の高さを左右で比べてみて、気になるようでしたら当院にご相談ください。